パドック ~ 序盤
鳴り響くファンファーレとともに、各馬がパドックからいよいよレースへと向かっていく。
ドリアードが先導する格好で、「ふんふん、馬場もちょうど良いな」と馬なりに判断する。
ビヨンドザヴァレーは、松山と意気投合。「馬場情報は俺に任せて、君は走ればいい」と彼女は松山に頼む。
レース実況者「ここで1号馬、ドリアードの永島騎手が、”調子はいい、今日はいけるぞ”とコメントしています」
ニホンピロマリブは高倉と一緒で、「3着は狙える、いざというときの逃げも視野に入れておくぞ」と独自のレース展開を考える。
解説者「フェイトは予想通り1番人気、坂井騎手との相性も良さそうですね。鋭いダッシュを決めて頭角を現すでしょう」
タガノミアは角田河に、「ただただ全力で頑張るから、どうか引き立てて」と頼む。角田河は微笑むだけだったが、それは十分通じていた。
レース実況者「ズラリと出走馬が揃いました。が、揃ったのも束の間、先程前方で顔を合わせたーその2頭、ビヨンドザヴァレーとフェイトが早くも何かを確認しあっています」
ビヨンドザヴァレーとフェイト、2頭は互いに「よし、いいレースをしよう」と静かに決意する。
レース実況者「スタート！ビヨンドザヴァレーが好スタートを切りました！しかしフェイトも息をつかせずに、その脇を走行しています！」
別角度から見ると、タガノミアが飛ばし気味に進む。「角田河、ありがとう！これで中盤まで戦えそうだ！」と喜ぶ。一方でリゴレットは「焦るな、まだこんなもんだ。最後の直線で差し切ればいい」と自己暗示をかける。
レース中盤
レース実況者「ここで中盤へ突入します！ビヨンドザヴァレーはそのままトップを譲らぬ展開で、フェイトも頑張って食らいついています！」
ビヨンドザヴァレー「うーん、フェイトは厳しいな。でも、あまり慌てずにリズムを乱さないようにしよう」
解説者「予想通りビヨンドザヴァレーとフェイトのマッチレース状態ですね。でもそれにもまして驚くのが、タガノミアの好位置です！」
タガノミア「うれしいな、こんなに前で走れるなんて。けど、まだまだこれからだ、気を抜かないように」
レース実況者「そこにダズリングブレイヴも追い上げてきました！団野騎手、これが作戦通りの展開になりますでしょうか。」
ダズリングブレイヴは呼吸を整えながら、「少しずつ近づけている。ここが踏ん張りどころだ」と確認する。
一方、リゴレットは藤岡康とのコンビで徐々に順位を上げて、「じっくり前を見つめ、タイミングを計る。まだあわてる時間じゃない」と自分を落ち着かせる。
解説者「ここで後方からシャウラが一気に追い上げを試みています！また、リゴレットもこのままじわじわと後方から追い上げていくかもしれませんね。」
ミントマークとクワイエットが横並びに。「どうだ、俺のスタミナはまだまだだぞ」とミントマーク。クワイエットは「私もだよ、粘りのレースを見せてあげる」と応じる。
レース実況者「中盤戦、予想通りビヨンドザヴァレーとフェイトが競り合っていますが、後方からシャウラとリゴレットの追い上げも注目です！」
レース終盤 ~ ゴール
レース実況者「いよいよ最後の直線！ビヨンドザヴァレーとフェイトが激しく競り合う一方、リゴレットが一気にスパートしました！」
フェイトは息をつく暇もなく、「全力でビヨンドザヴァレーを追い抜こう！」と意気込む。ビヨンドザヴァレーはその背後を振り返らず、「全力で逃げ切るしかない！」と押し問答する。
一方、リゴレットは集中力を発揮、「これでもかというほど、全力で進もう。俺はまだ止まらぬ！」と意気込む。
解説者「そこにシャウラも続いて来ました！Ｍデムーロ騎手の好騎乗ですね」
シャウラも他を尻目に、焦らずに自分のペースで進む。「まだまだ！もっと先に進まなきゃ！」と、自身を鼓舞する。
レース実況者「フェイト、ビヨンドザヴァレーが激しく競り合います！そこにリゴレット、シャウラか！」
ゴール前、フェイトとビヨンドザヴァレーが同時にゴールイン。「先頭は一体誰なのか！それともリゴレットか！」
解説者「このレース、目が離せません！フェイトとビヨンドザヴァレーのどちらが先か、本部の判断が必要な超接戦となりました！」
フェイト「よし、ゴールだ！でも、ビヨンドザヴァレーも強敵だった」
ビヨンドザヴァレー「最後まで諦めなかった。だが、フェイトも相当な強敵だったな」
レース実況者「レースはフェイトの優勝！ビヨンドザヴァレーが2着！リゴレットが3着、そしてシャウラが4着という結果です！ある意味、この結果は予想通りでしたね。皆さんの手に汗握るレースとなりました！」
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