パドック ~ 序盤
パドック。午後の陽ざしに馬たちが輝いている。出走馬18頭が順番に紹介される。
解説「アスクエブリーワン、今日は体調が良さそうだ。しかし、体重が少し減っている」
アスクエブリーワン「そうだな、前回のレースで苦しかったからな、少し自重して食事を減らしたんだ」
解説「それが効果を見せるといいね。でも、オッズがあまりついていないからなあ…アスクエブリーワン、何か決めている?」
アスクエブリーワン「うーん、頼りない騎手を支えるのが課題だな」
騎手「僕だよね?頼りないとは何だよ…」
スタートゲートに馬たちが順番に入る。12番ハルオーブは1番人気。開始の合図が鳴り、ゲートが開く。
実況「スタート!エクセルスコールがスムーズに飛び出した!」
エクセルスコール「やるじゃないか!今日は調子がいいぞ!」
実況「しかし、すぐさまディバイングレースが追い上げてきた!」
ディバイングレース「助けて!本当は怖いんだ!」
実況「奥からトワイライトレディが迫ってきた!」
トワイライトレディ「後ろからじっくりと見ているからね、全員の動きを!」
実況「逆に前を行くエクセルスコールが少しペースダウン」
エクセルスコール「う、うまく息が合わない…」
そして早くも最初のコーナーを迎える。
実況「ここで位置取りが大事だ!」
ハルオーブ「さて、どう出るかな」
これから速度が上がる。しかし、その先には厳しい戦いが待っている。
レース中盤
実況「3コーナーを回って直線に向かう。エクセルスコールの先頭が続く!」
エクセルスコール「うっ、これが限界…でも耐えるぞ!」
解説「エクセルスコール、良いペースでレースを作っているな。」
その後ろを走るディバイングレースは、追い付くために必死だ。
ディバイングレース「もう少しだ!捕まえるぞ!」
実況「ディバイングレースが迫ってくる!もしかしたら逆転の可能性も?」
騎手「ディバイン、もう少しだ!」
そして、トワイライトレディが外から加速を開始。
トワイライトレディ「いくわよ!これが私の本当のスピードよ!」
実況「ここにきてトワイライトレディ、急速接近!」
解説「トワイライトレディ、3角からの加速は見事だ。これは有力馬たちも警戒しないと」
順位がコロコロと入れ替わる展開。1番人気のハルオーブはひとつ後方グループにいる。
ハルオーブ「まだまだこれからだ、みんなに見せてやるさ」
解説「ハルオーブ、落ち着いているな。この馬は粘り強さはピカイチだからな」
実況「ハルオーブ、待ってましたの追い上げ!」
騎手「ハルオーブ、いけ!」
レースは大詰め。だがゴールまではまだ遠い。このまま先頭を守り切るのか、それとも差し馬の逆転か、はたまた番狂わせが起きるのか。予想を超える展開が待っている。
レース終盤 ~ ゴール
実況「ラストスパート!エクセルスコールは力尽きか!?」
エクセルスコール「くっ、まだだまだ!」
解説「ディバイングレースが逆転を狙って内から!」
ディバイングレース「行くわよ!」
実況「そしてトワイライトレディも!」
トワイライトレディ「私のこの力を見て!」
騎手「トワイライト、今だ!」
なんと、外からハルオーブが驚異的なスピードで全馬を飲み込んでいく。
実況「ゴール間近、エクセルスコール、ディバイングレース、トワイライトレディ!だが外からハルオーブ怒涛の追い上げ!」
ハルオーブ「この一瞬が全てだ、見せてやる!」
解説「ハルオーブが差してきた!」
騎手「ハルオーブ、行け!」
実況「これが1番人気の力!ハルオーブが先頭に立つ!」
そしてゴール。全ては一瞬にして決まった。
実況「ゴールイン!」
解説「なんというレース!」
実況「まず1着、ハルオーブ!2着はディバイングレース!その後ろをトワイライトレディとエクセルスコールが続く!」
ディバイングレース「次は勝つわ!」
トワイライトレディ「私が最速じゃなかった…次はもっと頑張る!」
エクセルスコール「まだまだだ、これからだ!」
再びパドックへ戻る馬たち。結果を知って、騎手たちは顔を見合わせる。そして、次のレースに向けて改めて馬に語りかける。
騎手「良く頑張ったな、次はもっと上を目指そう」
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